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SUVとは?
SUVとは「スポーツユーティリティービークル(Sport Utility Vehicle)」の頭文字を取った略称だ。最近流行っている「乗用車の車高を上げてオフロードスタイルに寄せたシティ向けの車」のことだ。
あくまでシティ用に作られているので岩場などのガチオフロードは走れないが乗用車ベースなので街乗りや高速道路では快適性抜群。タイヤは太いから乗り心地はいいし、目線も高いから運転しやすく疲れにくいという色んな車の良いとこどりをしたような車だ。
そしてなによりスタイリングに「ファミリー感」が薄いので「ミニバンはちょっと…」というパパさんに大人気のカテゴリーとなっている。
カッコいいファミリーカー。それがSUV。
SUVが爆発的な人気を得たのは何よりも「格好いい」からだ。
今でこそワイルドな外見をしたミニバンも出てきているが一昔前のミニバンはとにかくダサかった。休日にミニバンを運転するお父さんはさながらバスの運転手のようにも見えた。
しかし「家族の為」という大義名分があるので世のパパさん達は我慢して乗っていたのだ。(もちろん気に入って乗っていた人も沢山いるが)
そんな経緯があるのでミニバン=ファミリー向けの車というイメージが付いてしまっている。
それにSUVが出始める前はミニバンが街中に溢れすぎていて「見飽きていた」というのもあるだろう。
そんな中で颯爽と登場したのが初代ハリアーだ。その個性的なスタイルと高級感溢れるインテリアは世の男性を魅了した。
その背景にはやはり「お父さんになってもカッコよくありたい」という男性の心理があったのだろう。
カッコよく家族サービスしたいお父さんには強くお勧めできるカテゴリとなっている。
子育てするならスライドドアが無いのがネックとなる
SUVには7人乗りモデルもあるので乗車人数で困ることはあまりないのだが、一つ難点を上げるとすると「スライドドア」を搭載したモデルがまだ存在しない。
スライドドアじゃなければ子育てができないわけじゃないが、あった方が便利なのは間違いない。
またSUVのドアはコンパクトカーや軽自動車と比べるとかなり大きくて長いので狭い駐車場などでは子供の乗せ降ろしに苦労するだろう。
ランニングコストはかなり高くつく
そもそも維持費を気にするような車ではなく贅沢をする為の車なので話題にするのはズレているかもしれないが、結婚前の車選びとしては話題にしないわけにはいくまい。
ランニングコストは高いぞ。覚悟しておけ。
私は4000ccを超える大型SUVに乗っていたことがあるがぶっちゃけ維持費はかなり高かった。4WDモデルで車重が重かったこともあり燃費は悪いし、自動車税だけで76,500円と非常に高額だし、何よりタイヤ代がとんでもなく高かった。
繰り返しになるが、もし買うつもりなら覚悟して買うことだ。収入に見合っていないと婚約者と揉めること必至だ。
満足度のコストパフォーマンスは一級品
SUVは値段に対しての高級感がかなり高い。同価格帯のミニバンなどと比べると明らかに高級感や上質感がワンランク上であることが多い。
更に乗り心地の面でも分厚いタイヤを履いていることで高級セダンかと思うような柔らかな乗り心地をしている。
しかもルックスは若々しくカッコイイときている…街中にSUVが溢れるのも頷ける。
積雪などでは若干走破性がある
SUVはオフローダーではないので本格的なオフロードは走れないが多少の積雪ならば車高の高さがあるので、セダンやコンパクトカーなどよりは遥かに走ることができる。
アウトドアが好きな人やスノースポーツを趣味にしているのであれば心強い相棒になってくれることだろう。
4WDのモデルが多いのでその点でも2WDの車よりは心強い。
代表的なSUV
SUVはまさに天井知らずのラインナップとなっている。
安い物は100万円台から高い物ならば数千万円のモデルも存在するほど各社から幅広いラインナップが取り揃えられている。
全て紹介してもいいのだが記事の長さが尋常じゃなくなる上に大半の人には無関係なモデルが入ってくるので、ここではファミリーカーとしても使えて特にコストパフォーマンスに優れるモデルを紹介する。
150万円~200万円のSUV
とにかく安くSUVに乗りたいのであればこの価格帯が最安値だ。
ただ安いとはいえどの車もしっかりとコンセプトを持って開発されているので気に入れば「安いのにカッコよくて(可愛くて)素敵な車!」と感じるだろう。
ただ当然と言えば当然だが目に見える所は上質感たっぷりでも見えないところは上位車種に比べてコストダウンされている。具体的には走行性能や機能性は明らかに劣るので外見だけで選んで「お、こんなにデザインがいいのにこの値段なのか!安い!」と飛びついて後悔しないようにしたい。
しっかりと自分が求めている機能、求めていない機能の線引きをすることで後悔する可能性を減らすことができる。
またインテリアのデザインは秀逸で上手くコストダウンによる安っぽさを抑えている。
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ちなみにインテリアもかなり個性的でカッコ可愛い。
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数千万円するSUVが走れないような道でもジムニーなら走れてしまう。世界最強のオフローダーだ。
ちなみに子供を持つ予定なら絶対に買ってはいけないぞ。室内の狭さや乗り心地の悪さは補償しよう。
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200万円~300万円のSUV
SUVで最も人気なのがこの価格帯のSUVだ。
SUVの良い所は「コストパフォーマンスの高さだ」と述べましたが、それはこの低価格帯にこそ表れている。高級車と見まごうようなカッコよさをこの価格で手に入れられるのだから最高だ。
機能も最初から至れり尽くせりなものが装備されているので、プラスアルファで足りないと感じる物だけをオプションで追加する形を取れる車を選ぶとよいだろう。
注意点としてはオプションを付けまくるとせっかくの「コストパフォーマンス」が失われてしまって、ただ高いだけの車になってしまうということだ。
新車購入時のテンションアップには注意したい。
エクステリアはまさに高級車、乗り心地も素晴らしく高く、そして安い。
初代CX-5は自動ブレーキの技術が遅れていたが現行型CX-5はトップクラスの性能になっているなど安全性能面でも抜かりが無い恐ろしいほどの完成度をもった車だ。非常におススメできる。
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スバルのフォレスターはトータルバランスが非常に優れているSUVだ。外装は高級感こそ無いがシンプルなデザインで嫌味が無いし、安全機能も昔からハイレベル。それになんといっても4WD性能は他社よりも頭一つ抜けている。
何をさせてもそつなくこなすのがフォレスターだ。
ただ逆を言えば尖った車ではないので同価格帯のライバルに比べると所有する満足感は若干低いかもしれない。このあたりは実車を見てみて自分の感性に訴えかける物があるかどうかを確認してほしい。
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エクステリアはキャラクターラインが複雑に刻まれたボディで存在感はバッチリだしLEDライトの意匠もカッコイイ。
それに最近のホンダ車のインテリアはとても近未来的なデザインをしていて気に入る人はドストライクなデザインだろう。センターコンソールやナビ付近がドライバー方向に集中しているかのようなデザインはとても素敵だ。
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SUVのまとめ
車は何を重視するかで選び方がガラッと変わってくるがSUVは特にその傾向が顕著だ。特に走行性能の面ではかなり変わってくる。
どのSUVも似たような形をしているので勘違いしがちだが「街中を走る為のSUV」と「オフロードを走る為のSUV」は全く別物だ。街中を走る為のSUVは燃費や乗り心地は抜群に良いがオフロード性能は申し訳程度だし、逆にオフロードを走る為のSUVはオフロード性能は抜群に良いし耐久力もあるが燃費は悪いし間違っても快適とは言えない。
基本的に「オフロード?そんなとこ行かないよ」という人や家族を乗せることを目的とする人であれば街中を走る為のSUVを選ぶべきだろう。ちなみに今回挙げた車種の中ではジムニー以外は全てオンロード用の車だ。
是非そのあたりも注意して自分に合ったSUVを選んでほしい。